志賀高原自然保護センター内に併設されているガイド組合では、専門知識を持ったガイドと一緒に、登山やトレッキングを楽しめるということで、秋の深まる志賀高原を訪れました。
志賀高原の広大なエリアには初級向けから健脚派まで向けたさまざまなトレッキングコースがありますが、今回は初心者でも楽しめるお気軽なトレッキングコースを地元のベテランガイドさんに案内していただきました。
まずは蓮池エリア「総合会館98」へ
志賀高原自然保護センター内にあるガイド組合は、志賀高原の入り口である蓮池エリアに位置する「総合会館98」の中にありました。ガイド組合の受付では、志賀高原に関する散策情報や動物や花の開花情報、紅葉の情報などをお気軽に教えていただけるということで、志賀高原の最新情報を手に入れられるスポットとして、ぜひ訪れたいポイントだと感じました。
そして、早速地元のベテランガイドさんと挨拶を交わしました。「10月半ばですが、昨日は雪も降りました」といった話題から始まり、志賀高原のおすすめコースの案内が始まりました。
志賀高原ガイド組合のご案内:
https://shizenhogo-center.shigakogen.gr.jp/guide/
気軽に一周「サンシャイントレール・水無池コース」
まずご案内いただいたのは、「サンシャイントレール・水無池コース」という志賀高原で2番目に大きい池「琵琶池」の周りを散策するコースでした。ほとんど高低差がなく、舗装されていて、子供の遠足にも使われたり、車椅子やベビーカーでも一部楽しめたりする初心者向けのコースとのことです。
ガイドさんからは「毎日朝ここで深呼吸するのよ」と、とても心地よい場所であることを教えていただきました。その場所は琵琶池で、紅葉がとても美しく見えるスポットです。
青い湖面と空のコントラストに、紅葉の黄色や赤色が美しく映え、毎日このような素晴らしい景色を見られることは本当に羨ましいと感じました。
ただし、琵琶池周辺にはミズナラが多く、どんぐり目当てにクマが出没することもあるとのことでした。皆さんも熊には気をつけて、散策を楽しんでくださいね。
志賀高原の多彩な植生を楽しめる「自然探勝コース」
次にご紹介いただいたのは、志賀高原の多彩な植生を楽しめる「自然探勝コース」です。
志賀高原の玄関口である蓮池エリアから、木戸池エリアまでの全長約4km、約2時間のコースです。行き帰りのどちらかは、バスに乗ることができるため、同じ場所を往復することなく気軽に楽しむことができるお手軽なコースとのことでした。
一般道からトレイルに入り、長池や小池、三角池などの池を巡りながら、原生林の中を歩くと、古代にタイムスリップしたような不思議な感覚に陥りました。それもそのはず、このコースは、上信越高原国立公園(志賀高原地域)の特別保護地区であり、ユネスコエコパークの「核心地域」を通過する場所もあるのです。
また、「田ノ原湿原」という志賀山の火山活動によってできた旧志賀湖の湖底跡の高層湿原のエリアも、綺麗な木道が整備されており、湿原の中を歩くことができました。
春には「ワタスゲ」が美しく広がるとのことで、多くの写真好きの方が訪れるそうです。季節ごとに様々な発見があるということで、何度でも訪れたくなる場所でした。
コース詳細:
https://www.shigakogen.gr.jp/green/trekking_course11.html
最後に
上信越国立公園であり、ユネスコエコパークにも指定されている志賀高原内には、大自然を感じることができる遊歩道、探勝歩道、登山道が数多く存在することを知りました。季節ごとやトレイルごとに新たな発見があり、何度も再訪したくなります。ガイドさんと共に歩くことで、志賀高原の魅力をより深く理解することができました。
冬のスノーシーズンでは味わえない、グリーンシーズンならではの非常に貴重な体験をさせていただきました。