今回の記事では、志賀高原の北端に位置し、木島平・野沢温泉・栄村へのアクセスも容易な奥志賀高原の紅葉散策とドライブの楽しみ方をご紹介します。

紅葉散策には、県道奥志賀公園栄線（別名、奥志賀林道ともよばれる）沿いに流れる雑魚川渓谷の中でも特に美しい「奥志賀渓谷コース」がおすすめです。大小の様々な滝や、緑色凝灰岩が露出したグリーンタフの上を流れる水流、そして秋色に染まったブナの原生林を眺めながら、ゆっくりと歩いて大自然の美しさを満喫してください。澄んだ空気の中で深呼吸すれば、心も体もリフレッシュできます。

また、ドライブがお好きな方には、奥志賀林道を使ったルートがおすすめです。秘境の秋山郷へ向かうルートや、少し足を伸ばして野沢温泉村へ向かうドライブコースも楽しめます。

奥志賀渓谷を1時間程度で楽しみたい方には「大滝（おおぜん）」がおすすめです。奥志賀林道を秋山郷方面に進み、「大滝入口の駐車場」に車を停めれば、そこから往復1.4kmで迫力のある滝を見ることができます。

大滝入口駐車場から遊歩道を進み、分岐で左に曲がると大滝に向かいます。大滝入口駐車場からの往復の距離・時間は短いですが、高低差が大きく少しぬかるんでいる箇所もあるので、しっかりした靴で行かれることをおすすめします。

落差30mの二段滝は、紅葉の季節には特に美しく、滝と色鮮やかな木々のコントラストが見事です。水が勢いよく落ちる音には圧倒され、霧のように広がる水しぶきが肌に触れるたび、体いっぱいにマイナスイオンを感じることができます。

奥志賀渓谷の自然をたっぷり楽しめる「奥志賀渓谷コース」は、雑魚川沿いに広がる紅葉や滝を巡ることができる遊歩道です。全長2.3kmのコース（ゆっくりペースで約3時間コース）では、秋の紅葉が広がる景色の中、「三段滝」や「ハーモニカの滝」、「廻り逢いの滝」といった様々な美しい滝を次々に見ることができます。フォトスポットとして「吊り橋」もおすすめです。

奥志賀渓谷コースの駐車場は大滝入り口と清水口小屋入口の2か所がありますが、駐車場は大滝入口の方が比較的広く車が停めやすいのでスタートとしておすすめです。分岐を右へいき、三段滝方面へ。川沿いを歩くコースで、川のせせらぎが聞こえ、高低差は少ないハイキングコースです。

ダイナミックに流れ落ちる多段層の滝が連なっており、迫力ある風景が広がっています。また、三段滝を少し進むと渓流の近くまで降りられる場所があり、迫力ある水の流れを楽しむことができます。

川幅いっぱいに広がった一枚岩盤を流れ落ちる姿が特徴です。その独特の形状がハーモニカに似ていることから、「ハーモニカの滝」と名付けられたと言われています。

雑魚川と満水川の合流点にある滝です。ふたつの川が出会うさまを表していると言われています。

子供にも大人気！写真スポットとしておすすめの吊り橋です。吊り橋を渡ると、足元がふわりと揺れ、まるで空中を歩いているような感覚になります。

奥志賀渓谷をさらに楽しむなら、秋山郷方面や野沢温泉方面へのドライブがおすすめです。

秋山林道は10月中旬から下旬にかけて、鮮やかな紅葉が広がる絶好のスポット。紅葉の美しさは一見の価値があります。切明周辺では、10月中旬から11月初旬が紅葉の見頃で、夫婦岩や美しい滝も楽しめます。

奥志賀林道を通り、野沢温泉方面へもアクセス可能です。途中の上ノ平高原では、ブナや白樺の原生林が広がり、スタカ湖畔の紅葉はまさに絶景です。

奥志賀渓谷や秋山郷方面で紅葉を楽しむ際には、いくつか気をつけておきたいことがあります。まず、奥志賀林道や秋山林道は道が狭いので、ゆっくり運転しましょう。また、これらの道は冬になると閉鎖されるため、出発前に道路の状況を確認しておくと安心です。

山中には公衆トイレが近くにないため、事前に済ませておく、または携帯トイレを持参することをお勧めします。なお、最寄りの公衆トイレは奥志賀センターハウスになります。また、携帯電話が繋がりにくい場所もあるので、事前に地図や行き方を確認しておくと安心です。秋の奥志賀は朝晩に冷え込むことがあり、またに日よっては汗ばむ場合もありますので、気温に応じて調整できる服装を準備して、快適に紅葉を楽しんでください。
野生動物も出没する可能性もありますので、安全に気をつけて、美しい奥志賀の紅葉を存分にお楽しみください♪

なお、撮影日（10月下旬）の紅葉の進み具合は、時折葉が舞い落ちる、散り初めのころでした。志願高原の紅葉の進み具合については下記紅葉ページの“紅葉見頃状況”から随時確認できます。