雲海は、山々を白い雲が覆う幻想的な風景です。雲が絨毯のように広がり、まるで空の上にいるかのような美しさと、朝日や夕日に照らされる瞬間の神秘的な光景を一度は見てみたいという方も多いはず。今回は、志賀高原の雲海スポットをご紹介します。

雲海はいつでも見られるというわけではなく、いくつかの条件により発生します。例えば、昼夜の気温差が大きいこと（気温差により霧や雲が発生すること）、霧や雲が発生したのち、山間部や谷にたまること（風が弱く、空気が安定していること）などが必要です。
そのため、春や秋のように昼夜の気温差が大きい季節や、放射冷却で地表の温度が下がりやすく、霧が発生しやすい早朝、そして穏やかで風が弱い日が狙い目です。

標高1500m~2000mに位置する志賀高原にはいくつもの雲海スポットが点在しています。
その時の条件によって雲海が見られるスポットが異なりますので、ぜひ色々なスポットを来訪してみてくださいね。

横手山エリアには、雲海を眺める絶好のスポットが複数あります。まずは、横手山ドライブインと2307 Sky Café（旧スカイ喫茶のぞき）の間から、広がる雲海を堪能してください。特に夕暮れ時には、条件が整えば美しい“アーベントロート”（山で見る夕焼け。 夕日を受けて空や雲が赤く染まる様子）も見ることができます。

また、日本国道最高地点から望む雲海もおすすめです。車で簡単にアクセスできる上、幻想的な風景が広がります。日の出のタイミングは特に美しく、澄んだ朝の空気の中で訪れてみてください。混雑することがあるので、駐車には注意してください。

ゴールデンラインを利用して山頂へ向かえば、雲海に包まれる景色を楽しめます。早朝は特に発生確率が高いですが、気象条件が合えば日中でも素晴らしい眺めが広がります。山頂展望テラスからの絶景も魅力的ですが、時には中腹の発哺温泉駐車場からの視点が最適な場合も。どちらからも美しい雲海が楽しめるので、天候や時間に合わせた観賞をお楽しみください。

丸池ホテル前駐車場は、ゆったりとしたスペースを確保しており、落ち着いて雲海を観賞するのにピッタリな場所です。特に早朝の時間帯は混雑しがちですが、丸池ホテル前駐車場なら広々とした環境で雲海を楽しめます。車を降りてすぐに絶景が広がるため、リラックスしながらその美しさを堪能することができます。澄んだ朝の空気の中で、静かに広がる雲海を眺めるひとときをぜひ味わってみてください。

雲海を楽しむ際は、朝晩の冷え込みに備えて防寒対策を忘れずに行ってください。特に早朝や夕方は気温が急激に下がることが多いので、暖かい服装が必要です。また、志賀草津高原道路（国道292号線）は、11月中旬から4月下旬まで冬季閉鎖となり、一般車両の通行ができませんので、事前に道路状況の確認をおすすめします。快適に雲海を楽しむため、事前の準備をお忘れなく。