首都圏からグリーンシーズン(※)の志賀高原を訪れる際に、信州中野I.Cを下りて湯田中方面から国道292号を登ってくるだけではなく、群馬県の草津方面からアクセスできることはご存知でしょうか。
草津温泉でのんびりと温泉を楽しんだ後、日本とは思えない?!大自然溢れる絶景ドライブコースを楽しみながら志賀高原へお出掛けしませんか?
(※)4月下旬~11月上旬
草津温泉から志賀高原山の駅までの絶景ドライブルート
今回ご紹介するのは、群馬県の草津温泉から長野県の湯田中温泉へと通じる、約46kmの山岳道路、「長野原・草津-志賀草津高原ルート」です。冬季閉鎖してしまうこちらのルートですが、【日本国道最高地点】を通過することからも、ドライブが好きな方はもちろん、バイク乗り、サイクリスト、写真家…多くの方が一度は訪れたい!という憧れの道路です。今回は日本国道最高地点だけではなく、「長野原・草津-志賀草津高原ルート」の魅力をたっぷりとお届けしたいと思います♪
草津温泉からスタート!
今回のスタート地点は、日本有数の温泉地、「草津温泉」《マップ:A地点》です。「湯畑」と呼ばれる大源泉を始め、温泉街や日帰り温泉を楽しんだら、絶景ドライブへ出発!
草津温泉スキー場を抜けて15km付近でまず一つ目のスポット、みはらし台駐車場《マップ:B地点》へ停車します。草津温泉から少し登るだけですが、群馬方面の山が一望でき、運が良ければ富士山も見える絶好のフォトスポットです。ぜひ富士山を見つけてみてください。
ぐねぐねの山岳地帯をドライブしながら、白根山レストハウス(※現在閉鎖中)方面に向かいます。
山道の途中で下を見下ろすと、電柱や街灯が一切無いため、ここまで通ってきた道路を見渡せます。美しい絶景をずっと見ていたくなりますが、ヘアピンカーブが連続するのでドライバーさんは脇見せずに気をつけて運転してください。
万座温泉への分かれ道に近づくと硫黄の臭いを感じるとともに、白根山が見えてきます。草津白根山は2018年の本白根山の噴火により、日本百名山でありながら、登山道が立ち入り禁止となってしまいました。現在は山頂に近づくことができませんが、ドライブしながら、白根山頂にある火口湖(通称:湯釜)の火口壁である月面のような白い岩肌を見ることができました。
山田峠を越えて日本国道最高地点へ
白根山を通過して、山田峠・中央分水嶺付近へ。駐車スペースがあるので、外に出てみると、気持ちのいい風が吹いていました。日によってはかなりの強風で、昔の人々は、高山村から続く峠道を通りこの山田峠を通って草津へ向かったということで、風の強い中で峠を越える大変さを、本当に一瞬ですが感じました。
山田峠を抜けて暫くすると、【日本国道最高地点】《マップ:C地点》に到着。訪れた日は雲も少なく、青空と緑のコントラストがとても綺麗に映えており、平日にも関わらず多くの方が来訪して、お気に入りのバイクや車と撮影を楽しんでいました。
その日の天候により、雲海や霧、天の川が見えたり、日が沈んだ後には、満点の星空、スカイツリーが見られたりなど、訪れるたびに違う景色を見せてくれる場所ということで、何度も訪れたくなります。
日本国道最高地点を通過し、渋峠へ。ここは県境となっており、ここから群馬県から長野県に入ります。なお、渋峠ホテル《マップ:D地点》で到達記念のポストカードや、ステッカーなどもゲットできますので、トイレ休憩の際にはぜひ覗いてみてください。
なお、草津温泉からここまでトイレ休憩できるスポットがないので、出発前にお手洗いに行くのを忘れないように気をつけてください。
- 食堂・喫茶 営業時間
- 午前10時~午後15時(定休日を除く)
- 詳細情報
- 営業日等は季節により変動します。詳しい情報は公式サイトをご確認ください。
→渋峠ホテル
横手山ドライブインのくま笹ソフトが美味しい!
渋峠を抜けてスノーシェードをいくつか通り抜けると、サンセットポイントとして有名な【横手山ドライブイン】《マップ:E地点》に到着です。小腹が空いたら、2階のレストランで笠ヶ岳を眺めながら信州そばや、くま笹ソフトを食べながら休憩するのも贅沢な時間の過ごし方です。
また、時間にゆとりのある方は、ぜひスカイレーターとリフトで横手山山頂を目指し、標高2,307mへ行ってみるのもおすすめです。
- 営業時間
- 売店(1F) 8:40~16:00
レストラン(2F) 9:00~15:30(L.O.15:00)
※季節により変動します。
- 詳細情報
- 詳しい営業日等は公式サイトをご確認ください
→横手山ドライブイン
平床大噴泉(ほたる温泉)を通過すると…
横手山ドライブインを過ぎて、横手山スキー場、熊の湯スキー場とスキー場を通過していくと、平床大噴泉(ほたる温泉)《マップ:F地点》が左手に見えてきます。この辺りも硫黄の匂いがして、まさに温泉地に来たことを感じました。
6月下旬に訪れたのですが、大噴泉の付近にはちょうどレンゲツツジが群生しており、白樺の白色とレンゲツツジの朱色のコントラストがとても綺麗でした。季節に応じて様々な風景の変化があるのも、山岳道路の醍醐味です。
志賀高原山の駅に到着!
草津温泉から約30km志賀高原の中央エリア【志賀高原山の駅】《マップ:G地点》へ。山の駅の中には、カフェ、売店、レストラン(夏季期間は大勝軒)、シャワースペース、コワーキングスペースがありとても充実していました。また、旧ロープウェイ跡から東館山・西館山が一望できたのですが、スキーのゲレンデエリアが綺麗に黄緑色になり、その周りが濃い緑に囲まれているという、夏にしか見られない風景を見ることができました。冬のスキー場とは違う様子がまた面白かったです。
お時間のある方は、夏も運行しているゴンドラを乗り継いで東館山へ行ってみると、植物園やレストラン、素敵なテラスと絶景が待っていますよ。
- 営業時間
- チケットカウンター 9:00~14:30
山ノ内大勝軒(食堂) 11:00~15:00(不定休)
売店 9:00~16:00
カフェ 9:00~15:30
- 詳細情報
- 詳しい営業日等は公式サイトをご確認ください
→志賀高原山の駅リゾートセンター
最後に
草津〜志賀高原までの絶景ルートのご紹介はいかがでしたか?一緒にドライブしている気持ちになっていただけたら嬉しいです。今回紹介したルートは、どの程度写真や風景に夢中になるかにもよりますが、草津温泉から志賀高原山の駅まで、2~3時間ほどで到着しました。途中で昼食や横手山スカイレーターなどを楽しむ場合には半日〜一日かけて到着する方もいるということです。 車やバイク、自転車が多いことはもちろん、時にはカモシカも?!出てくるような山道ですので、ぜひ時間にゆとりを持って安全にお出かけください。
また、志賀高原の夜は満天の星空が見られることが最大の魅力。ゆったり温泉に浸かりながら眺める星空は最高ですので、ぜひ志賀高原にご宿泊してみてください。翌日は沢山の遊歩道・ハイキングやトレッキングコースがあるので山の散策を楽しんだり、山の駅のカフェでゆったり過ごしたり、温泉に入ったりと志賀高原を満喫してくださいね。
今回ご紹介した各施設は定休日等がある場合がございます。ぜひ来訪前に定休日/営業時間などをチェックしてお出かけください。